【連載】 海外で日本語教師 第4回 陳美恵さん (台湾)
「海外で日本語教師」、今回は台湾からです。2007年修了生の陳美恵さんから体験談を頂きました。
陳美惠と申します。2005年京都外国語大学日本語学科を卒業し、2007年大学院を卒業しました。大学と大学院の6年間、日本語教育に関する必要な知識を学びました。卒業後、先生のお勧めで、東京にある東京日本語センターで日本語教師として働きました。日本で2年間の日本語教師の経験をした後、台湾へ帰国することを決めました。
台湾に帰ってきてから、すぐ日本語教師の仕事を探し始めました。塾や学校などに履歴書を送って、面接を受けました。最初の3か月は台北の塾で働きました。台湾の塾は日本語に興味を持っている違う年齢層が一緒に勉強します。みんなは仕事が終わったあと、あるいは土日を利用して、塾で勉強します。日本語が好きだから、よく授業を聞いてくれました。
そのあと、台湾の南、高雄にある樹人醫護管理專科學校應用日語科から面接の合格通知が来て、高雄へ引っ越ししました。今、働いている学校は台湾の五年制の専門学校です。日本の高専にあたります。学生は中学校を卒業してから入ってきます。主に15歳から20歳の学生です。今の学校に入ってきて、すぐ一年生の担任に任されました。学生の勉強だけでなく、授業の出席率、教室の掃除、学校の行事なども管理しなければなりません。そして、専任教師として、学習の環境をよくするために、政府にプログラムを出して、学生のための検定授業なども行います。
専任講師は一週間に12コマの正規の授業を担当します。ほかに二から四コマの検定授業を義務としてやっています。今持っている授業科目は、一年生の「基礎日語(二)」、三年生の「日文近現代文學賞析」、四年生の「日語句型分析(二)」、五年生の「高級日語(四)」、「時事日語(二)」、「日語句型演練(二)」です。担当の授業科目は、新学期が始まる前に、自分で選ぶことができます。
もうすぐ五年目になりますが、まだ授業準備に時間がかかります。毎日とても忙しいですが、楽しんでいます。日本語教師の仕事は、大変だと思いますが、本当に好きであれば、遣り甲斐のある仕事、そして自分が成長できるいい仕事だと思います。学生と接することで、自己認識ができるようになります。そして、自分の欠点を直し、新しい自分に出会うことができる素晴らしい仕事です。
台湾での学校の様子、そして何より陳さんが楽しんで教師をされているのが伝わってきました。
陳さんが勤務されている学校のHPです。
陳さん、貴重な体験談をどうもありがとうございました!