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kufsnkkの日記

NKKメンバーがお届けする、日本語教師の日々をつづったブログです。

【ご報告】第2回 京外国語大学 日本語・日本語教育研究会

ご報告 研究会

皆さまお久しぶりです。
NKK事務局の安達です。

タイトルにあります「京都外国語大学 日本語・日本語教育研究会」は、
京都外国語大学国際言語文化学会内で承認された研究部会です。
上記運営はNKK(京都外国語大学日本語教師の会)の運営メンバーが兼務しています。


学びの秋。

第2回は京都大学大学文書館 助教 福家崇洋先生にお願いし、
戦間期の日本と『ファシズム』について」のご講演をいただきました。
福家先生のHP⇒コチラ

上記の通り、福家先生のご専門は日本近現代史、日本近現代史です。

終始「日本語教育とは関係ないかもしれない・・・」とおっしゃっていましたが、とんでもないことでございます!!
この度のご発表は、一日本語教師としてとても貴重なご講演でした。心より御礼申し上げます。

日本語教師の担当授業はただ文法や読聞書話を教えるだけではなく、
歴史を教えることもあります。

殊に「日本事情」担当となれば、歴史の授業はもちろんのこと、
学習者の日本語レベル・知的レベルによっては、教える内容を調整しなければなりません。

安達個人の経験としては、
欧米諸国の学習者の方は、母国の大学で近現代史、思想史を学び詳しい方が多い傾向があると感じています。
歴史の学び方も、日本のように年表と出来事を詰め込むようなものでなく、当時の情勢、他国との関係、思想等の観点から、
「なぜそれが起こったか」を議論することもあるそうです。

この度の福家先生ご発表で、
明治・大正・昭和時代、日本にあった思想を初めて俯瞰することができました。
また、それらの思想は決して「縦割り」に述べられるものではなく時に混じり合い、別の思想への「転落」や「転向」もあるということ。
福家先生のご研究によって、よりその時代に生きた日本・日本人を現代の我々が知ることができるということがわかりました。

これはつまり、日本語教師にとっては将来「教えられる内容」がより深く豊かになる可能性があるということです!!


今回の研究会を企画した当研究会・NKK副会長の影浦も、自身のSNSで、
「改めてとても重要で意義のある研究をされていると思いました。(中略)思想を『縦割り』で理解に努める結果、同時代の諸々の思想の横方向の関係が捨象される傾向は日本研究に極めてよく見られるということを福家さんは仰られていましたが、最近私も日本研究に触れる機会が多かったので、それは本当にそうだと思いました。(中略)それにしても、福家さんには本当にすばらしいご講演をしていただいたのに、それを聞くひとがあまり多くなかったのは本当に残念なことです。」

とコメントしていました。
同感です。より多くの方と当研究会を通して学びを深めていけるよう、今後も運営メンバーとして尽力していきたいです!