kufsnkkの日記

NKKメンバーがお届けする、日本語教師の日々をつづったブログです。

【連載】第10回 海外で日本語教師 アメリカ~専任篇~

お久しぶりです。広報の友野です。ユタ州ウィーバー州立大学で期限付きで専任として教えています。

 

あと2週間で秋学期も終わりです。今日は月一の学部の会議の日でした。

去年まで非常勤だったので99%の仕事は教えて準備して成績をつけてということでしたが、専任になり色々変わったので今日は会議の内容を中心に、アメリカの専任ってどんなことをしているのか、ちょっと紹介したいと思います。

とはいえ、日本の大学で専任をしたことがないので、日本の大学と同じなのか違うのかもわかりません・・・

月一の学部の会議は専任の先生のみで行われます。

今日の議題は・・・

1.交換留学

2.インターンシップ

3.外国語映画祭

4.グリーン学部計画

5.非常勤講師の監督係設置について

6.新規コース・廃止予定コースについて

盛りだくさんでした。

1.交換留学はもともとは外国語学部が管轄していましたが、ビジネス学部や芸術学部などの他学部も交換留学のプログラムを始めるようになり、今は留学部として独立し学生の面倒をみています。が、他学部のプログラムで行き、戻ってきた学生が急に外国語学部に現れ単位認定を求めることが多くなってきたのでそれについて話し合い。

2.インターンシップを1つのクラスとして認定することで、外国語を使って働く経験をさせ、卒業後就職に有利になるようにしようということらしいです。ただ、ユタ州の田舎町で日本語が必要なインターンシップを見つけられるのかどうか(私の責任・・・)

3.来年春に開催するそうです。映画を選ばなきゃ・・・

4.新たに始まった計画で、要はムダを省こう!ということ。今年度は印刷紙を使いすぎているらしく多く使った先生には学部から通達が来ているようです。あとはオフィスにいない時は電気を消す、リサイクルを積極的にする・・・などなど。学部として目標を達成できたらボーナスがもらえるそうです。で、使い道を話していたら「それで紙を買えばいいじゃん」というアメリカンな冗談。

5.外国語学部の専任13人に対して、、、非常勤何人いるのでしょうか。今学期は2~3倍くらい?その非常勤講師の授業をチェックし、よくしていこうという監督制度。非常勤の先生のクラスも学生からの評価を取ればいいのでは、と思うけど、そう簡単にはいかないのかな。みんな嫌そうだけど、私はむしろ見てみたい。

6.新規コースは作る前に専任の先生の承認が必要です。今日は新規コース1つについてと、廃止できるコースがないか話し合いました。しばらく開講されていないコースについては廃止の方向で動くそうです。が、日本語のような小さい言語プログラムだと上級以上のコースを教える先生は1人。そして各学期上級2クラスの開講がやっと。しかも副専攻に必要なコースは頻繁に開講しなければいけないので2,3年かけてもとても全部のコースは開講できそうにない。取りたいクラスが取れないまま卒業する学生も多いそうです。とりあえずいらないコースを列挙して提出しなければいけません。

 

と、一回の会議でこんなことを話し合い、細々とした作業を持って帰ります。たいてい各項目毎に先生のグループが結成され次回の会議までに意見をまとめたり調べたりします。

そして、会議の時に知ったこと。自分がアドバイザーをしている日本クラブのイベントが明日の夜にあるということ・・・中国クラブとの合同イベントなので中国語の先生から知らされました。知らなかったし!

今学期が終わったら、1月からの授業の準備です。教科書の選定からしなければなりません。決まった教科書があったらあったで使いづらいなーと文句を言っていましたが、教科書が決まっているって楽です!教科書を選んでシラバスを書いてT_Tそれできっと冬休みが終わります。

 

知識も経験も、自分に足りないものだらけです。大学時代に戻って勉強できるなら、色々なクラスのシラバスを調べたり作ったりしてみたいですね。新規コースの計画書とか、企業とクラスの連携についてとか・・・

 

 

今日から12月。今年の仕事は今年のうちに!