kufsnkkの日記

NKKメンバーがお届けする、日本語教師の日々をつづったブログです。

【連載】海外で日本語教師 第1回 金羽恵さん(タイ)

皆様、いよいよ本日より卒業生を紹介していきたいと思います!
お仕事の合間に書いていただいているため、ゆっくり連載できればと考えております。

記念すべき第1回は、京都外大日本語学科9期生、院1期生の金羽惠(かねはめぐみ)さんです。
「1回じゃ書ききれない!」ということで、数回に分けて書いてくださるとのことです^^
それではどうぞ~!



私はタイ、チャンマイのラチャマンガラ工科大学で日本語教師をしています。

普通、海外での大学などで働く場合は、自分で求人を見つけて応募するのが一般的だと思いますが、私は日本の会社から派遣されてチェンマイに来ました。ですので、日本では会社員、タイでは大学の教員とややこしい肩書きを持っています。

元々、日本の学習塾の会社、京進とラチャマンガラ工科大学が共同経営で大学内に日本語センターを出すことになり、日本語センターの立ち上げ、教師研修を任されて、短期の仕事でチェンマイに赴任しました。その後、会社の方針もあり、そのままチャンマイに1年半ほど住んでいます。

ここでの日本語教師の仕事は大きく2つあります。1つは大学の授業で、もう一つは京進が運営する日本語センターでの仕事です。
今回は大学の仕事について、紹介したいと思います。

ラチャマンガラ工科大学は文字通り理系の大学です。
ですので、もちろん日本語学科はありません。今は、ビジネス英語学科の選択外国語の1つとして日本語があります。そこで、日本語を教えています。授業は1コマ3時間で週に1回、3クラスを担当しています。

学生はほとんどがゼロスタートで、ひらがなから勉強しています。これといったカリキュラム、教科書がありませんので、「みんなの日本語」をもとに、自作の教材を使って日本語を教えています。また、日本語学習以外にも日本文化を体験してもらうために、習字をしたり、日本のアニメを見たりしています。

授業以外の仕事は学期末の成績処理ぐらいです。基本的に、チームティーティングではないので、学期末のテストなどを自分で作って、成績処理しなければなりません。

タイは(チェンマイは?)基本的にのんびりしています。それは、全てのことに言えることで、授業が時間通りに始まらない、急に授業がキャンセルになるなど、時間通り、予定通りの日本とは全く違います。いちいちイライラしていると、自分もストレスになり、周りとも上手くやっていけません。少々のことは気にしない、日本時間(予定通り、時間通り)を押し付けすぎないことが働く上で大切かもしれません。(つづく)


金羽さん、ありがとうございました!!
続きが楽しみですね^^