kufsnkkの日記

NKKメンバーがお届けする、日本語教師の日々をつづったブログです。

【連載】第13回 海外で日本語教師 目黒裕将さん (中国)

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昨年度卒業論文を指導した学生と(目黒さん中央)



前回に引き続き、今回も海外で日本語教師の記事です。

広報局長福田の同級生、目黒裕将さんです。学部卒業後、中国に渡ってもう11年を迎えるそうです。

 

では、どうぞ!

 

大学入学前から日本語教師になりたいと思い、京都外国語大学日本語学科に入学しまし
た。2007年に大学を卒業し、2008年3月から中国広東省の小さな市で日本語教師の仕事を始めました。最初は日本語学校に勤めました。その後、2013年4月にその仕事を辞め、半年ほど日本に帰国した後、同年9月から中国の同じ場所で現在の仕事を始めました。これを書いている現在で中国での生活は11年になります。
現在勤めているのは4年生大学です。担当している授業は非常に多いですが、挙げると
、上級日本語、ビジネス日本語、日本語学、日本史、古文、文学史、上級作文、ビジネス作文等です。上級日本語・文学史・上級作文以外は全て自作の資料を使い授業をしています。当初は日本や中国で出版された本を教科書として使っていましたが、自分が授業を行っていくうちに、「こういったことも教えたい」と思い、自分で資料を作るようになりました。この他に卒業論文の指導もあります。日本のようなゼミ形式がないので自分が指導を担当する学生と一人ひとり指導を行っています。
このように様々な授業を行っていて、思うことは、日本語教師は様々な日本に関する知
識が求められるということです。例えば日本史であれば、ある程度の知識はあるものの、それを人に教えるという立場になれば、また自分で学ばなければならないことがあります。さらに授業で学生に質問されれば、それに答える知識も必要になります。卒業論文の指導でも日本語、日本文化、日本文学に関わらず指導しているので、学生が卒業論文のテーマにしている物事について、こちらも知識が必要になります。
もちろん教師としてどのように授業をするかも必要なことですが、授業を行う上で前提
になる知識を得ることも重要だと思います。
このように大学を卒業してからも、授業や卒業論文指導に必要になる知識を学び、私個
人は学生時代よりも勉強している感覚があります。
海外での生活は大変なこともありますが、知識を得ることができる喜びを感じて生活
ています。

 

 

 

大学入学前の夢を叶え、11年も教師生活を続けられて素晴らしいですね。

海外生活で苦労も多いと思いますが、やりがいを感じて活躍されているのが素敵です。

目黒さん、ありがとうございました。